トイレ介護の失敗を減らす排泄予測機器DFree
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母の「トイレに行きたい気持ち」を大切にしたい——DFreeが支える、おむつに頼らない介護のかたち

今回ご紹介するのは、認知症のある81歳(取材当時)のお母さまを在宅で介護されているKさまのケース。「おむつに頼る前にできることがある」「自立排泄を少しでも長く続けてほしい」——そんなKさまの想いと、DFreeによってもたらされた変化についてお話を伺いました。

(インタビュー日:2025年5月12日)


基本情報

・要介護度:要介護5
・疾患:認知症
・介護体制:娘さま(Kさま)がお母さまを介護

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タブレットの画面で尿のたまり具合を確認できます

トイレに行けるのに、おむつが当たり前?

——DFreeをご使用になる前のお母さまの排泄状況について教えてください。

2年前に大腿部を骨折してから自分でトイレに行くのが難しくなり、訴えがあった時に手引き歩行でトイレに行くようになりました。週5回のデイサービスでは施設の方針でリハビリパンツを使っていますが、家では布パンツで過ごしていますトイレに行きたいと訴えてくれることもあれば、黙ってパンツの中で排尿してしまうこともあります。

夜間は自分でベッドサイドのポータブルトイレまで移動して排尿しているんですが、最近は認知症が進んできたのか、ベッドから立ち上がる時に漏らしてしまったり、ズボンを下ろしている間に排尿してしまうことが、5回に1回くらいの頻度で見られるようになりました。

——日中の排泄についてはどのような状況でしたか?

尿意を前もって訴えることが難しいので、「トイレに行きたい」と言われたらすぐに連れて行かないと間に合わないんです。デイサービスでは決まった時間でのトイレ誘導になるので、どうしてもタイミングが合わないことが多く、リハビリパンツの中に排尿することが増えました。おむつを何枚か持たせても、帰宅するとほとんど使いきっているような状態ですね。

おむつでの排尿に慣れてしまったのか、年末~年明けくらいから失敗が増えてきて、家でも4回に1回くらいはトイレに行く前に漏れるようになりました。以前は訴えをもとに手引き歩行でトイレに行けば、ほぼ毎回漏らすことなく間に合っていたんですけどね…布パンツが濡れているのに本人は気づいていない、ということもありました。

——なるほど。おむつに出すことに慣れてしまうとトイレに行く気力が無くなってしまいますよね。

そうですね、それは本人にも家族にも当てはまることだと思います。

——Kさまはなるべくおむつに頼らないようにしたいというお気持ちがあったのですね。

はい。Dカフェ(認知症カフェ)で他のご家族のお話を聞くと、「おむつの方が楽」という考えの方もいらっしゃいます。確かに尿が漏れると下に敷いているものまで全部濡れて大変ですから、私も夜間はポータブルトイレではなくテープ式おむつを使った方が楽なんじゃないか…と考えたこともありました。でも、母は立ち上がったり歩いたりと活動的に過ごしていますし、その気力を尊重したかったんです。要介護5でも布パンツ使ってるって言ったらびっくりされますよ!

「なるべくおむつに頼らない」DFreeのコンセプトに共感

——DFreeを知ったきっかけを教えてください。

車いすをレンタルしていた関係で、福祉用具販売店の方から偶然いただいた購入カタログの中でDFreeを見つけました。正直、それまで「排泄予測支援機器」の存在を全然知らなかったですし、聞いたこともなかったです。

DFreeがあれば自宅で失敗なくトイレに行けるようになるのではないかできる限り長くトイレで排尿できるのではないかと感じました。「トイレに行きたい」という感覚や意欲はなるべく持っていてほしいと思うので、DFreeを使って尿がたまってきたタイミングで自然に声をかけられるようになるのは有難いことです。

——DFreeを選ばれた決め手は何でしたか?

カタログで見た後、ネットで詳しく調べました。無料でお試しができるとわかって、まずは試してみることにしました。最初は「高いかな?」と思ったのですが、介護保険で購入できると知って安心しました。

他の機器と比較もしたのですが、DFreeの公式サイトからは「おむつになるべく頼らないというメッセージが感じられて、それが私の気持ちと一致したんです。尿が出る前に事前にお知らせをしてくれるのはDFreeだけですよね。

トイレでの排尿に成功!

——実際に機器が届いた時、使い始めた時の印象はいかがでしたか?

そんなに難しそうな印象はありませんでした。機器が届いたタイミングで電話で使い方を詳しく教えていただけたのでとても安心でした

母は円背があるので膀胱の位置が少しわかりにくかったのですが、使っているうちにすぐに慣れて特に問題はなかったです。また、小さい機器なので「本当に身体に貼るだけで数値が出るの?」と半信半疑でしたが、ちゃんと尿のたまり具合が表示されて感動しました!尿のたまり具合の数値が5くらいになったタイミングで「トイレ行く?」と実際に声掛けをして、割と最初のうちからトイレ排尿に成功しました

使う前は「母が外してしまうかも」「便器に落としてしまうかも」という点も心配でしたが全く外すことなく使えましたし、しっかり装着できるので落として紛失する心配もないと思いました

外出先でもDFreeが活躍

——DFree使用後、具体的なメリットを感じる場面はありましたか?

前もって声をかけてトイレに誘導できるので、家でのトイレの失敗がかなり少なくなりました
母は尿意があっても気づかないことが多く、ギリギリで言うことが多いんです。デイサービスの連絡帳にも「行きたいと言われたが間に合わなかった」という記録があったりします。家でも私が家事をしている時は声掛けのタイミングが遅れてしまうことがあるので、その場合は前もって「そろそろライン」を下げておいて早めに通知を受け取れるようにしています。トイレに座ってすぐに尿が出なくても、尿がたまっていることは数値に表れているので、歌を歌ったりしながらそのまま待っていてもらうと、そのうち排尿があります。

あとは、病院受診時にもDFreeを付けています。車での移動中にも尿がたまってきたタイミングで近くのトイレを探せるようになりました。この間私の兄も同乗していたのですが、DFreeのタブレットを見て「すごい便利だなぁ」と感心していました。移動中だけでなく、病院での長い待ち時間も安心して過ごせます。

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車での移動も安心です

——たくさんご活用いただきありがとうございます!他の方にもDFreeをお勧めしたいと思いますか?

はい。Dカフェで話を聞くと、とにかく皆さん排泄が一番大変だと仰います。私がDFreeを使っている話をすると、「どうだった?」とすごく関心を持たれますね。「こんな機械があるんだね!」って驚かれます。知られていないだけで、必要としている方はたくさんいると思います。介護保険を使えば費用負担も少なくなりますし、私は「DFree、いいよ」と知人にもおすすめしたいと思っています


要介護5であっても、「まだできること」を支えたい。Kさまのそのお気持ちは、私たちの「おむつやパッドに頼る前に、尊厳を守る選択肢を届けたい」という想いと重なります。DFreeがおむつの前にできることの一つとして、排泄ケアの可能性を広げていけたなら嬉しく思います。

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