トイレ介護の失敗を減らす排泄予測機器DFree
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排泄におけるパーソン・センタード・ケアを目指して

特別養護老人ホーム 花へんろ

社会福祉法人 ましき苑

〒861-2233 熊本県上益城郡益城町惣領1670 / 特別養護老人ホーム

入居50床、ショートステイ10床、デイサービス25名

2024年11月にDFreeをご導入いただいた、特別養護老人ホーム花へんろさま。
排泄ケアに対する考えや、DFreeの活用背景・効果についてお話を伺いました。
(インタビュー実施日:2025年5月30日)

インタビュー参加者

  • 介護主任 内藤 直也さま
  • ユニット班長 西田 大祐さま、下田 弘樹さま、木村 恵子さま

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花へんろの職員の皆さま

施設理念の一つにもなっているパーソン・センタード・ケアの考え方とは

パーソン・センタード・ケアとは、認知症をもつ人を一人の「人」として尊重し、その人の立場に立って考え、ケアを行おうとする認知症ケアの一つの考え方です。

パーソン・センタード・ケアの考え方をどのように排泄ケアへ活かされていますか?

パーソン・センタード・ケアは、「その人らしさの維持」を大切にする考え方です。排泄ケアにおいてもこれは非常に重要で、排尿量やタイミングは人それぞれ異なり、毎日同じ時間に同じ排尿量があるわけではありません。

従来のように一律の時間でオムツ交換やトイレ誘導を行うのではなく、その方に合わせたタイミングや排尿量にできる限り寄り添うことで、「その人らしさ」に繋がるケアができると考えています。

特に認知症の方では、排泄の悩みをうまく表現できず、行動・心理症状(BPSD)の一因となっていることも考えられます。排泄支援の工夫によって、そういった症状の軽減にもつながればと思っています。

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日頃からタブレットを活用

DFree活用状況

DFree導入前の排泄ケアにおける課題はどのようなものでしたか?

入居者様の排泄パターンがつかみにくく、排尿量の把握ができないまま、吸収量の多い大きめのパッドを使用するケースが多くありました。また、排泄のタイミングも読めず、オムツ交換の時間やトイレ誘導の判断が難しい状況でした。そのため、排尿量に合ったパッドの使用や、無理のない交換タイミングを知りたいというニーズがありました。

DFreeを使うことで、排泄のタイミングやパターンが把握でき、適切なケアにつながることを期待していました。また、トイレ誘導の際にも、「行きたいタイミング」をご案内することで気持ちの良い排泄に繋げることができるのではないかと考え、導入に踏み切りました。

実際に導入してどのような変化がありましたか?

入居者様一人ひとりの排泄タイミングを把握し、「当たり前のトイレでの排泄」を支援できるケアを継続できています。膀胱内の尿量の目安が分かることで、トイレ誘導やパッド交換のタイミングを把握しやすくなりました。特に、飲水量が一定であれば排尿量の見通しが立ちやすく、使用パッドの選定にもつながると感じています。

また身体的な理由でトイレ排泄が難しい方についても、排尿後にパッドを長時間つけたままにならないよう、できる限り不快な時間を減らすケアも継続していきたいです。

このような排泄ケアの適正化を進めるうえでは、スタッフ一人ひとりの判断力や分析力、そして適応力も必要になってきます。私たちの施設ではただツールを導入したりおむつの選定を考えるだけでなく、ケアにあたる倫理観や技術も含めた人材育成も意識して行っています

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DFreeのデータをタブレットで確認

DFreeのおむつサブスクプランにご契約いただいていますが、経過等を教えてください。

DFreeを活用し、人が人らしく生活するために、「トイレで排泄する」という当たり前を守ることを優先しています。トイレに行きたいタイミングをDFreeで把握し、トイレでの排泄が当たり前になった先にコスト削減の効果が出れば良いなと思っています。

また、ネット発注が可能になったことで、勤務終了後や隙間時間に柔軟に対応できるようになり、大きな助けになっています。以前はFAX送信のために業務の合間を調整したり、用紙の準備が必要だったりと、手間がかかっていたのが解消されました。

最後に一言お願いします。

パーソン・センタード・ケアの「その人らしさの維持」を大切にする考え方を基本に、一人ひとりに合った排泄ケアを目指していきます。


花へんろさまでは、施設理念に則り、職員様一同で主体的にDFreeをご活用いただいております。「その人らしさの維持」は、まさにDFreeが目指しているところです。
ご利用者さまに寄り添ったケアに向けて、今後も一緒に取り組ませていただければと思います。

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