トイレ介護の失敗を減らす排泄予測機器DFree
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病院におけるリハビリの一環としてDFree活用!

2024年7月にDFreeをご導入いただいた医療法人財団明理会の西仙台病院さま。排泄自立支援におけるリハビリの一環としてDFreeをご活用いただいております。院長の鈴木さまより慢性期病院におけるリハビリについてお話を伺い、DFreeの窓口として現場での活用を進めていただいている理学療法士の大湯さまより導入前後における排泄ケアについてお話を伺いました。
(インタビュー実施日:2025年4月23日)


リハビリが重要な慢性期病院

目指されている医療や排泄ケアについて

当院は、慢性期病院です。 慢性期の患者さまにとってはリハビリが治療の大部分を占めると思っています。 そのため、リハビリ科のスタッフを毎年計画的に増員し、よりよいリハビリを進められるように改善しています。また、認知症患者さまも多くいらっしゃいますので、臨床心理士を配置して、チーム医療を行っています。あとは、長期入院の方が多いため、食事を美味しく食べられるように配慮しています。

排泄については、患者さまにとって人間の尊厳と密接にかかわっており、非常に重要なことだと考えています。 看護する側としても、患者さまが尿意を感じられてトイレに行きたいと繰り返し仰っているのか、どのようなケアが必要なのか知ることは大事ですよね。負担軽減のためにフォーレを入れても、それは人間の尊厳と向き合うところから逃げていることになるわけで、実際の状況を見極めて介入することは大変ながらも重要だと感じています。

鈴木院長と大湯さん①.jpg

院長の鈴木さま、理学療法士の大湯さま

尿意や膀胱の可視化に向けてDFree導入!

DFreeを導入された背景について教えてください

当院は、長期入院されている方や認知症の方が多くいる病院です。入院されている患者さまより、尿意の訴えがみられなかったり、尿意が曖昧になってしまったりすることが多く、トイレよりもおむつ内に排尿されている方が多い状況でした。 ご本人よりトイレの訴えが聞かれても、スタッフのマンパワー不足でトイレへの誘導が難しい場面もあり、課題に感じていました

そのような中で、 リハビリ科の方で「何とかトイレ誘導をしていきたい!」と声が上がり、リハビリの一環としてDFreeを導入すれば、尿のたまり具合が見えることで、ご本人の尿意の状況をある程度妥当性を持って評価できるのではないか、トイレ誘導のヒットする確率が上がるのではないか と考えたことがDFreeを導入した背景です。

DFreeをご活用いただいていかがでしたか?

成功体験として得られた具体的なエピソードをお伝えすると、トイレ誘導の調整が難しい患者さまにDFreeを使用して、尿のたまり具合や通知をもとにトイレ誘導を促すことで、 ご本人の尿意の感覚が戻ってきた方がいました

もともと、おむつに排尿された後にナースコールで呼んでくれておむつ交換をしていたのですが、トイレ排尿に移行することができてADLが上がり、リハビリ科だけでなく病棟でもトイレ排尿が可能になりました。ご本人より尿意の訴えがみられるようになり、「食後のタイミングで出そうな気がする」と実際に患者さまの声で聞けて、非常に嬉しかった事例です。

使用いただく患者さまの属性はありますか?

特に対象となる患者さまのチェック項目などの基準は設けていないです。ただ、トイレに行きたいという訴えが多くみられて日中不穏状態になってしまう方や、ご本人の尿意の訴えをもとにトイレ誘導しても空振りが多い方、身体的に排泄は自立しているが尿意の訴えがなくてトイレ誘導のタイミングがわからない方、おむつやパッドが汚染してしまうことに不快感を持っている方などに使用することが多いです。

院内でのDFree運用について教えてください

500床ある中でいくつかチームに分かれているため、その中で現場スタッフからDFreeを使いたいという声をもとに順々に使用しています。現在は、150名ほどスタッフがいますが、DFreeを活用した症例発表を通してDFreeの認知度を高めており、使用したいという声も多くみられている状況です。また、ベテランスタッフが若手スタッフに「この患者さんにDFreeを使ってみたらどうか?」という風にアドバイスして使用するケースもみられています。

基本的には、2週間ほど評価期間としてDFreeを装着することが多いです。 2週間ほど膀胱状況をモニタリングして、そのデータから排尿傾向の分析結果を把握することで、トイレ誘導に活かしています。また、チーム連携としては、多職種カンファレンスで、推奨されるトイレ誘導時間を病棟看護師や介護士に共有してケアに取り入れてもらう感じですね。

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リハビリスタッフの皆さま

DFree対象者や活用スタッフ拡大に向けて

今後の展望についてはいかがでしょうか?

おそらく、まだまだDFree活用の対象となる患者さまは多くいると思うんですよね。ただ、実際に使用するにあたって若手職員がなかなか踏み出せないというハードルを今は感じています。 やってみようという意欲はあると思うので、その敷居を下げていき、自分以外にもDFreeのことに詳しいスタッフを院内に増やしていきたいと考えています。 個人的には、各チームにDFreeの担当者がいたり、排泄チームとして活動したり、そういう動きができると嬉しいです。

DFreeを検討されている方へメッセージをお願いいたします

DFreeを導入して、患者さまの反応やスタッフとしてもよかったなと思うところが沢山ありますので、ぜひ検討されているのであれば、まずはトライアルしてみるといいと思います!
やってみないとわからないと思うので、まずは試してみてください!


慢性期病院として患者さまのリハビリに力を入れている西仙台病院さま。DFreeが皆さまのお力になれるよう、今後も一緒に取り組ませていただければと思います。

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